2018年5月20日日曜日

クロスカレンシーのスワップポイントの計算

取引所FXであるくりっく365のスワップポイントは以下のページに掲載されている。

https://www.tfx.co.jp/historical/fx/#anchor01

この中で、対円通貨(USD/JPY、EUR/JPY、AUD,JPY等)の場合は掲載されているスワップポイントをそのまま円で受け取れる。

しかし、クロスカレンシー(EUR/USD、GBP/USD、AUD/USD等)のスワップポイントはEUR/USDで0.75とか。どういうこと?0.75円?

調べてみると、クロスカレンシーの場合は次のように計算するようだ。

スワップポイント×コンバージョンレート(円換算レート )

スワップポイントは毎日計算されるが、このスワップポイントは取引している通貨の単位。円で受け取れる金額は決済日に計算される。コンバージョンレート(円換算レート )は決済日の清算値が適用される。

コンバージョンレート(円換算レート )は決済時のレートではなく、その取引日の清算値。

従って、受け取れる円換算のスワップ額は決済日の清算値が確定するまでわからない。

これは為替の損益についても同じ。

清算価格が確定するまでの間の損益は、暫定値でしかない。

取引損益 = ( 売買損益 × コンバージョンレート ) + ( スワップポイント損益 × コンバージョンレート ) 

2018年5月18日のデータで円換算のスワップポイントを計算してみる。

EUR/USDのスワップ円換算金額

EUR/USDスワップポイント:-0.74 USD/JPY清算値:110.740

EUR/USDの売で受け取れるスワップポイントは 0.74×110.740 で81.9476円。USD/JPYのスワップポイント68円よりも高額となる。EUR/USDが1.177ドル程度なので差がないともいえるが。

USD/CHFのスワップ円換算金額

2018年5月18日はスワップがつかない日なので2018年5月17日のデータ。

USD/CHFスワップポイント:0.74 CHF/JPY清算値:110.58

USD/CHFの売で受け取れるスワップポイントは 0.74×110.58 で81.8292円。USD/JPYのスワップポイント68円よりも高額となる。USD/CHFが1.0016フラン程度なのでUSD/JPYよりも高額。

スイスフランの政策金利は-1.25%と、日本円の政策金利0.10%よりも1%以上低いので当然と言えば当然。

高金利通貨でスワップポイント収入生活の通貨ペアの候補としてUSD/CHFも含めることにする。

2018年5月19日土曜日

高金利通貨のスワップポイント実績

くりっく365の公式サイトにスワップポイントの高金利通貨の過去実績が掲載されていた。掲載されているページのURLは以下の通り。

https://www.click365.jp/service/service08.html

実績として掲載されている通貨は、南アフリカランド、メキシコペソ、トルコリラの3種類。月単位に集計され掲載されている。

掲載されているデータから利回りを計算してみると

  • 南アフリカランド 年率7.7%
  • メキシコペソ 年率7.8%
  • トルコリラ 年率13.3%

となる。

メキシコペソはほぼ政策金利(7.50%)と同じ利回りとなっているようだ。

南アフリカランドは政策金利(6.50%)に比べ約1%高い利回りでる。

トルコリラは政策金利(8.00%)に対し1.5倍以上の利回りとなっている。

FX(Foreign Exchange)外国為替証拠金取引には「店頭FX」と「取引所FX」が存在するが、高金利通貨のスワップポイントは「取引所FX」である東京金融取引所のくりっく365のほうが安定して高いようです。くりっく365のスワップポイントは売も買も同じ。

高金利通貨のスワップポイント狙いで売買するならくりっく365を利用するのが良いようです。

くりっく365なら証券会社によるスワップポイントの違いやスプレッドの違いもありません。

くりっく365の手数料は証券会社によって無料のところと有料のところがあります。当然ですが、無料のところを利用します。

こんなことを考慮して高金利通貨でスワップポイント収入生活の実現に向けて考えようと思う。

2018年5月16日水曜日

2013年5月のバーナンキ・ショック

高金利通貨を利用したFXのスワップポイント収入で生活しようという目論見の実現に向けて為替について勉強してみる。

2013年5月22日に行われたアメリカの議会証言で、当時のFRBバーナンキ議長が「景気が持続的に改善すれば、量的緩和を縮小する」ことを示唆した。この結果米国の長期金利が給湯。日米の株価が急落、市場はリスクオフの流れとなった。

さらに翌月6月18日19日に行われた米FOMC(連邦公開市場委員会)の記者会見でバーナンキ議長は、「年内にも長期債買い入れペースを減額することが適切であると予想しており、その後の経済指標が我々の現在の見通しと整合的であれば、蘭園前半まで買い入れ減額を続け、来年半ばには終了するだろう。」と、2014年中に量的緩和を終了する可能性を示唆した。

バーナンキ議長によるこの具体的なスケジュール提示がサプライズとなり、リスクマネーが米国に還流することとなった。

この結果、新興国通貨が対米ドルで大幅に下落した。

この市場の混乱が「バーナンキ・ショック」と呼ばれている。

バーナンキ・ショックの時に通貨売りのターゲットとされたのは、

  • ブラジル
  • インド
  • インドネシア
  • 南アフリカ
  • トルコ

の5カ国。

フラジャイル・ファイブ(Fragile Five)と呼ばれるようになる。

この5カ国の共通点は、

  • 経常赤字国
  • 外貨準備が少ない
  • 高インフレ

経常赤字を海外投資家による国債への凍死資金でファイナンス(資金調達)しているため、海外勢の資金の引き上げが国債価格や通貨の下落となる。

リスクオンの流れになると新興国通貨は上昇する。

リスクオフの流れになると新興国通貨は下落する。

2018年5月14日月曜日

ドルインデックスとは

高金利通貨を利用したFXのスワップポイント収入で生活しようという目論見の実現に向けて為替について勉強してみる。

ドルイデックス。ドルの名目実効為替レート(Nominal Effective Exchange Rate)。

ドルイデックスとは、ドルの総合的な価値を示す数値。

通常の為替レートは、ドル円、ユーロドル、ポンドドルというようにそれぞれの通貨に対するドルの価値を示している。

ドルが対円で上昇したとしても、同時に対ユーロでは下落していた場合、ドルが強いのか弱いのかわかりづらい。そこでドルインデックスが使われる。

ドルインデックスは、対象となる通貨すべでのドルとの間の2通貨間為替レートを、貿易額等の重要度で重み付けして集計・算出する。

ドルインデックスは、FRBやBIS(国際決済銀行)が発表しているが、これらはリアルタイムには算出されない。

アメリカの商品先物取引所であるICE(インターコンチネンタル取引所)が発表するドルインデックスは、リアルタイムには算出され、先物取引所に上場、取引されている。但し、リアルタイムには算出されるが構成通貨が7通貨(ユーロ、円、イギリスポンド、カナダドル、スウェーデンクローナ、スイスフラン)に限定される。通貨ウエートは、ユーロ57.6%、円13.6%、イギリスポンド11.9%、カナダドル9.1%、スウェーデンクローナ4.2%、スイスフラン3.6%である。ユーロが57.6%と大半を占めるので、ユーロの相場に影響を受けてしまう。

FRBが発表しているドルインデックスは、26の通貨で算出されている。

BIS(国際決済銀行)が発表しているNarrow Indiciesは27の通貨、Broad Indiciesは61の通貨で算出される。

ドルイデックスには、ドルの名目実効為替レート(Nominal Effective Exchange Rate)の他に、各国とのインフレ率の格差を差し引いた実質実効為替レート(Real Effective Exchange Rate)もある。

主な3種類のドルインデックスは以下の通り

  • FRB(米連邦準備理事会) 日時・週時 26通貨 1973年が基準年
  • BIS(国際決済銀行) 月次 27通貨・61通貨 27通貨は1964年が基準年 61通貨は1994年が基準年
  • ICE(インターコンチネンタル取引所) リアルタイム 7通貨 1973年が基準年

2018年5月12日土曜日

金利収入で生活 高金利通貨 FXスワップ収入

1億円を5%の利回りで運用できれば年間500万円(税引き前)。年間500万円(税引き前)の収入があれば、働かずとものんびりと隠居生活ができるな。

が、日本は約20年も続く低金利。しかもアベノミクスでお先真っ暗。

金利収入を得るには、高金利の外貨しかありませんね、米ドルや豪ドルの定期預金で金利2%を提示している銀行もあるようです。金利だけで考えれば外貨預金をやらない手はないが、問題は為替の両替手数料。大手銀行で外貨預金をしても為替の両替手数料で金利収入が消えてしまいます。調べれば、住信SBIネット銀行等為替の両替手数料の低い銀行もありますが、気が進まないねえ。預金金利も外貨の定期預金の期間の長いものでないとあまり高くない。期間が長くなれば為替差益のリスクも大きくなる。

ということで、やはりFXのスワップ収入かな。手数料も低いし、為替相場の急変にも機敏に対応可能。日々スワップが得られるので、銀行預金で言う複利のような運用も可能(受け取ったスワップを再投資)。

とりあえず、各国の金利を調べてみる。

高金利なのはアルゼンチン、ガーナ、マラウイ、モザンビーク、ガンビア、ベネズエラ、ハイチ、イランあたり。アルゼンチンは金利30%超え。他も金利20%超え。だが、FXでこれらの通貨は扱われていないので無理。仮に扱われていたとしても為替リスクが多きそうなので遠慮するけどね。

FXで扱われている通貨でないと意味がないので、FXで扱われている通貨の金利を調べてみる。

政策金利の高い順に以下の通り。

  • トルコリラ 8.00%
  • メキシコペソ 7.50%
  • 南アフリカランド 6.50%
  • 中国人民元 4.35%
  • アメリカドル 1.75%
  • ニュージーランドドル 1.75%
  • オーストラリアドル 1.50%
  • ポーランドズロチ 1.50%
  • カナダドル 1.00%
  • ノルウェークローネ 0.75%
  • 香港ドル 0.75%
  • イギリスポンド 0.50%
  • 日本円 0.10%
  • ユーロ 0.00%
  • スウェーデンクローナ -0.50%
  • スイスフラン -1.25%

アメリカドルは来月開催のFOMCで、政策金利が引き上げられ2%を越えてくると思う。

狙いは、トルコリラ・メキシコペソ・南アフリカランド・アメリカドルあたりかな。

実際に受け取れるスワップは政策金利と一致しないので、その辺も考慮して選ぶことにしよう。